旬のコラム
2017/10/05

【オール熊本べんとう】地の幸、地の縁、地の魅力

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天草出身で熊本市内在住のフリーライター、木下 真弓さんが家族のために日々作るおべんとう。

蓋を開ければ、色彩豊かな熊本の食の恵み100%。
「県民としての手前味噌ですが…わざわざ県外産を使わなくても、かなりバラエティあふれる弁当になるのが熊本のすごいところです」

震災後の今、県内各地の食材がこうして手に入ることのありがたさをよりいっそう強く感じている木下さんの、おべんとう日記をご紹介します。

 


【20170920】

  • 天草の新米玄米ごはん
  • 河浦町の青海苔と牛深のさば節、和水町の白ゴマで作った自家製ふりかけ
  • 肥後うまか赤鶏の唐揚げ
  • たまごやき
  • 庭の柿を阿蘇「さとう農園」のタカナードと天草「民本養蜂園」のはぜ蜂蜜であえたもの
  • キュウリとさば節でツナサラダ風
  • 玉名のエノキダケと熊本県産ミツバのナムル
  • 紅葉風ニンジングラッセ
  • 熊本県産プチトマト
  • 熊本県産巨峰
  • 有明町の早生みかん

オフィスビルの屋上に咲いていた彼岸花を
少しだけわけていただき、迎えた彼岸の入り。

外に出て、今朝一番に聞いたのは
美しい鈴虫の声でした。
なんだか得した気分です。

耳の奥に残る
りーんりんという音色を胸に、
今日は親子ともども、学びの1日。

………………………………………………

息子は本日、研修旅行で水俣へお邪魔します。

環境モデル都市宣言をする水俣市。
折しも先月、「水俣条約」が発効となったばかりです。

事前に教室で環境教育のビデオを鑑賞し
語り部さんのお話を聞いたそうですが。
今の水俣のあのおだやかな海を見て、
彼らは何を感じとってくるでしょう。

きっとあの頃のお母さんたちも
私たちと同じように子どもの成長を願い、
家族のすこやかな毎日を思いながら、
食卓を守っていたはずなのです。

まさかその食卓が
当たり前の毎日を、家族の未来を変えてしまうとは
思ってもみなかったことでしょう。

そのことを思うたび、胸がギュッとなります。
そして、毎日の食は
未来のための選択でもあるということを
あらためて思うのです。

ありがたいことに熊本には
東西南北、日帰りでひょいと行ける距離に
ゆたかな食の生まれる場所がある。

おかげで、わが家のほぼすべての食材は
見ようと思えば見に行ける、
会おうと思えば会いに行ける距離で
作られているものばかりです。

根っこの見える食材を選ぶということ、
それを日々の食卓で伝えるということは
私なりの、責任です。

………………………………………………

週末の朝を豊かにしてくれる
みなまた和紅茶の背景に、
あの海の歴史があるということ。

同じ過ちを二度と繰り返すまいと懸命に
自然と人の営みのあり方を
考え続ける人たちがいるということ。

こころとからだを作る食のあり方を真摯に受け止め
ものづくりをする人たちがいるということ。

あの地から発信されるいのちのメッセージを
何かのかたちで受け取ってくれたらうれしいな。

 

 


【20170921】

  • 熊本県産りんどうポークとタマネギのワイン煮
  • ゆでたまご
  • 南阿蘇村のササゲ豆を「AMAKUSANTA」のエゴマ油と「ロザリオの塩」の釜炊き塩でナムルに
  • 栖本町のカラーピーマンの焼きびたし
  • 旭志のネギのグリル
  • 熊本県産プチトマト

夜が冷えるようになってきたな
と思った頃からことごとく、曇り?雨模様。
毛布が一向に干せません。

週末まで続きそうなので
やむなく機械に頼ることに。

早朝4時のコインランドリー、
ガラ空き、快適。

 


【20170922】

  • 天草の新米玄米ごはん
  • 天草産ハモと小国町のネギのつみれを五和町のレンコンにはさんで焼いたもの
  • めだまやき
  • 苓北町の万願寺ししとう
  • 山都町のオクラを自家製梅であえたもの
  • 山都町のシイタケを佃煮に
  • 自宅の柿を西原村「田代食品」の絹ごし豆腐と和水町の白ゴマと芦北町「ばらん家」の黒砂糖、松橋町「松合食品」の匠の技(みそ)で白和えに
  • 熊本県産プチトマト

わが家のフルーツ白和えシリーズのなかでも
お気に入りのひとつ。
柿の白和えを作ると
しみじみと秋を実感するのですが。

庭の柿は追いつかないほど続々と食べ頃です。
次は柿なますにしましょうか。

 

 


【20170926】

  • 5分つき新米のおむすび
  • 有明海の海苔
  • 天草産フグの唐揚げ
  • 熊本県産りんどうポークで玉名のエノキを巻いて甘辛ダレで焼いたもの
  • 半熟ゆでたまご
  • 高森町「マルキチ醤油」の柚子風味の田楽味噌で、熊本県産丸ナスを田楽風に
  • 山都町のゴーヤとミョウガの中華風あえもの
  • 産山のチンゲンサイをナムルに

ゆうべは久しぶりに読み聞かせ。

布団にごろんと横になり、
リクエストされたのはなんと
「注文の多い料理店」でした。

2人の紳士が狩りの帰り道、
迷い込んだ森の中のレストランで
奇妙な体験をするというお話。

髪を櫛でとかしつけ、
顔や手足、耳にまで
牛乳のクリームを塗って。

と、食べるためじゃなく
食べられるための注文をこなしていくわけですが。

最後の最後、塩を全身にすり込む時点で
なんかおかしいぞと気づく。

ん?
んんんんん!?

なんかおかしい。
クリームよりも、塩が先じゃないのか。
え、何料理!?

ひととおり読み終えた後、
いつもなら「おやすみなさい」なわけですが。
この、塩の順番でみんながモヤモヤしたのか
結局、そこから話し込み。
おやすみなさいどころじゃなくなったのでした。

すっかり逆効果。

だけど、読み聞かせって
やっぱり楽しい!!

 


【20170927】

  • 松島町の新米の玄米ごはん
  • りんどうポークに柿を巻いて焼いたもの
  • 熊本県産ミツバのおひたし。小国町の赤紫蘇と牛深のサバ節の特製出汁ジュレで
  • たまごやき
  • 熊本県産サツマイモの煮もの
  • 熊本県産トマトのハニーミントマリネ
  • 熊本県産巨峰

明日になってしまいそうなので
今日のお弁当をメモ的に。

 


【20170928】

  • 松島町の新米5分つきごはんで
  • 天草産ブリの味噌煮
  • 大豆の甘辛煮
  • ゆでたまご
  • 熊本県産ダイコンを赤紫蘇とサバ節であえものに
  • 熊本県産ピーマンのゴマ風味炒め
  • 熊本県産ニンジンを自家製乾燥ブルーベリーと果実酢でマリネに
  • 熊本県産プチトマト

【地獄がついに、よみがえる!!】

南阿蘇村の「地獄温泉 清風荘」。

昨年4月の本震で休業し、
復旧作業を終えていよいよ再開!?という
昨年6月に大量の土石流で敷地の大半が
飲み込まれてしまいました。

さらに周囲の道路が寸断されていたこともあり、
1年5ヶ月もの間、休業が続いています。

ですがようやく、
復興のきざしがこちらにも。

公費解体を前に、
「地獄温泉よみがえりプロジェクト」と題し、
片付けボランティアを募集しています。

私も先日、1日だけお邪魔して、
お宿の片付けって、
ものすごい量なのだということを知りました。
部屋の数だけ、備品がある。。。

https://www.facebook.com/kumamoto.teshigoto/posts/1434536463262837

思ったよりも時間と人手がかかりそうとのことで
期間も当初予定より1週間延長し、
10月9日まで募集なさっているそう。
   ↓

https://kennyk1963.wixsite.com/mysite

また、足を運べない方には
「すずめの湯の源泉」が手元に届くプランも。
入浴剤感覚でいれてもいいんですって!
おもしろい!!
   ↓

http://jigoku-onsen.shop-pro.jp/

1日からの参加も可能なので、

こちらのサイトをのぞいてみてください。

 

「すずめの湯」の足湯なんていう

今しかできない体験のおまけつきですよ!

 

 


【20170929】

  • 五木村の鹿肉ミンチで作ったハンバーグ。川尻町「東肥」の赤酒と松橋町「松合食品」の匠の技(味噌)と九州産丸大豆醤油、天草「民本養蜂園」のハチミツのソースで
  • ゆでたまご
  • 大矢野町の「いそだファーム」のエリンギ焼き
  • 天草町のカボチャのグリル
  • 宇城のタマネギのグリル
  • 小国町のシュンギクのナムル
  • 熊本県産ニンジンのグラッセ
  • 波野のキャベツの千切りを果実酢でマリネに
  • 熊本県産プチトマト
  • 熊本県産巨峰

五木村の人たちと話していて気づくのは、
地の幸や、地の縁、地の魅力を
本当に大切になさっているということ。

丸太をくり抜いて作った蜂うどで
はちみつを集めたり、
山の斜面で栽培するお茶の葉で、
自宅用のお茶を作ったり。
庭先に植えたくねぶをジャムにしたり。

一般的なお豆腐の4倍近くの大豆をつかった
固くて重いかずら豆腐を寒風にさらして
凍り豆腐にしたり。
保存食として生まれた豆腐の味噌漬けは、
雪に閉ざされる冬の間もタンパク質が補給できる
昔の人の知恵のかたまりですし。

かつて行われていたというコバサクだってそう。
焼畑で整えた山林の圃場で
灰や自然の水だけでそばや雑穀を育てるって、
今考えるとすごいことだなと思うのです。

昔はきっとどこの地域でも
こういう暮らしをしていたのでしょうが。
古くからの半自給的な暮らしが、
とても尊いものに思えるこの頃です。

いま、便利に思えるものがすべて止まったら
私たち、ちゃんと暮らしていけるかな。
暮らしていける家族でありたいな。

  *****

行くたびに魅了される五木村。

あんなにも豊かで美しい五木の山で、
自慢の栗や筍をたくさん食べて育った
鹿や猪が美味しくないわけがない!

ということで。
今日のお弁当は、五木村の道の駅で見つけた
鹿肉ミンチをハンバーグに。
玉名の「和食ダイニング善」の森井さんから
いただいたアドバイス通り、
オールスパイスとナツメグをきかせ。

なんだかちょっと懐かしい味わいにしたくって
赤酒や味噌、醤油をつかったソースにしました。

ロコモコ丼にするつもりだったのに。
目玉焼きをがっつりと焦がしてしまい。
卵が足りなくなったので、ゆでたまご。
ということで彩りのニンジングラッセも花仕様。
秋らしく、スプレーマムをイメージしてます。

これはこれで可愛いから、まいっか。

五木村

http://www.vill.itsuki.lg.jp/

 

 


【20170930】

  • 松島町のコシヒカリ新米の玄米ごはん
  • 崎津「ロザリオの塩」でつくった自家製ごま塩
  • 天草産マダイの香草焼き
  • 松橋町「那須ファーム」のたまごで卵焼き
  • 甲佐町のツルムラサキをおひたしに
  • 美里町のシイタケを新ショウガとともに佃煮に
  • 甲佐町のオクラと自家製梅干しあえもの
  • 熊本県産プチトマト
  • 熊本県産巨峰

起床から1時間で
朝・昼・晩ごはんを作りきり、
20分で弁当に詰めて写真まで撮りきった。

400m?全力疾走した気分の土曜の朝。
心の中でひとりドヤ顔。
自分を褒めてやりたいです(笑)

  *****

昨日の会議の帰りにいただいた
美里町の井澤さんちのシイタケ。

網焼きで、塩とカボスで食べたのが
ものすごくおいしかったのですが。
こんなときしかできないので、
半分は贅沢な佃煮に。

ちょっと薄味すぎたかな。
でも、こうするとシイタケ嫌いの娘も
おいしいと言って食べてくれます。

ごはんがおいしく感じられるって
なによりも幸せです。

 

 


【20171001】

  • 松島町の新米玄米を、有明海の海苔でおむすびに
  • 甲佐町の利平栗と肥後のうまか赤鶏のうま煮
  • 松橋町「那須ファーム」のたまごのゆでたまご
  • 五木村の堅とうふで嘉島町の菜っ葉と熊本県産ニンジンを白あえに
  • 御船町のスイゼンジナと南関町「塩山食品」の南関揚げのおひたし
  • 南阿蘇村のカラーピーマンと大豆の甘酢炒め
  • 熊本県産巨峰と「東肥」の赤酒のゼリー
  • 庭の柿

5期目を迎えた「くまもと手しごと研究所」。

キュレーターアワードの特別賞、
副賞としていただいたのは
なんとなんと、竹細工の弁当箱!!

「籠商 山満」山田廉介さんが手がけた作品です。

授賞式に同席していた方から
「何か裏でリクエストでもしたのでは」と
言われてしまうほど、
私の欲しいものど真ん中の逸品に、
いただいたその瞬間から、
今朝が楽しみで仕方なかった。

わが家で愛用している「桑原竹細工店」のものと比較すると
ひとまわりほど大きいので、
デザートまでしっかり入り、
フルーツが美味しい今の時期にぴったり。

今朝は張りきって、「くまもと季節の旅食」で
相藤さんが考案した巨峰と赤酒のゼリーなんぞ
作ってしまいました。
(本来はここに、甘酒ソースをかけて味わいます)

↓ レシピはこちらの末尾に

http://kumamototeshigoto-labo.jp/smp/tabisyoku/

日奈久にルーツを持つ山田さんは、
こうした伝統的な竹細工のほか、
新しい感性を添えた作品も手がけておられる職人さん。
あめ色のバッグなども前々から気になっていたのです。

やはり、工房を訪ねてみようと思います。

 

 

(次回は10/19更新予定です)

食べて応援! 熊本のおいしいもの>

 
ライター/木下真弓(きのした・まゆみ)
熊本県天草市育ち、熊本市在住のエディター&ライター。地域景観コーディネーター。くまもと手しごと研究所キュレーター。3児の母。ふるさとの美しい自然や伝統、食文化を子どもたちの世代に伝え継ぐことを目標に日々、模索中。趣味は、県産食材を使ったお弁当づくりとヨガ、キャンプなど。
くまもと手しごと研究所http://kumamototeshigoto-labo.jp/

 


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