旬のコラム
2017/04/20

【南仏の食卓から】フランスのイースター(復活祭)

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クリスマスの次に大事なイベント イースター

ライター/松嶋まち子

カトリックの国フランスでは、キリスト教の習慣が重要である、ということを以前の記事(ガレット・デ・ロワクレープの日)の際にお話ししました。フランスでは、イースター(Pâques・パック)はノエル(Noël・クリスマス)の次に大切な行事の一つです。

キリストの復活を祝う日、そして2月のマルディ・グラの翌日から始まった四旬節が終わる、すなわち断食が終わる日でもあり、ごちそうを食べて春の訪れを祝う日でもあります。

イースターは春分の後、最初の満月の次の日曜日を指し、毎年その日は変動します。
※3月22日~4月25日までのあいだのいずれかの日曜日

今年のイースター(Pâques・パック)は4月16日でした。翌日もランディ・ド・パック(lundi de Pâques)という祝日なので3連休。さらに、イースター前後の2週間はヴァカンス・ド・パック(vacanves de Pâques)といって学校が休暇になるので、カトリック教徒に限らずイースターを楽しむ人々は多いのです。

 

旬の「春の肉」が、イースターのごちそう

フランスではイースターをどのように過ごすのでしょう?
この日はやはり親戚・家族が集まって、ごちそうを食べるのが通例。
国によっても違いますが、フランスでは仔羊肉(l'agneau・アニョー)を食べる習慣があります。

イースターの仔羊(l'agneau de Pâques、アニョー・ド・パック)は春の肉と呼ばれていて、今が旬。仔羊肉は聖書の中ではイエス・キリストの象徴とされていることから、この日に食べるようになったそうです。仔羊のロースト(le gigot rôti・アニョーロティ)や仔羊とカブの煮込み(le navarin・ナヴァラン)など、料理方法もご家庭によってさまざま。

 

かわいいチョコレートギフトも並びます

この時期のチョコレート屋さんには、卵、鐘、ウサギそして雌鶏の形をしたチョコレートが美しくラッピングされて並びます。イースターでは親しい人にチョコレートを贈ったり、食べるという習慣もあるのです。

卵は生命復活の象徴、ウサギと雌鶏は多産ということからやはり生命の象徴であるといわれています。そして、ウサギや鐘がイースターの日に卵を運んできたといわれているのでその形をしたチョコレートもあるのです。

ちなみにフランスでは、イースターのチョコレートの消費量はノエルに次いで多く、きっと日本のバレンタインデーに匹敵するのではないかと思われます。チョコレート好きの多いフランス人には、とてもうれしい習慣ですね。

イースター前の週末のチョコレート屋さんには、チョコレートを買い求める人々の長蛇の列ができています。趣向を凝らした復活祭向けのチョコレートは、毎年人々の目を楽しませてくれます。

 

この日は、子どもたちにとってエキサイティングな日

なぜなら、卵型のチョコレート探しをするシャソズー(chasse aux œufs・エッグハンティング)を楽しむ日だから。

子どもたちのために、卵型のチョコレートを探すイベントが大きな公園や野原などで開催されており、お庭のあるお宅では、庭に大人たちが卵を隠します。
子どもたちは籠を持って、お庭や野原の中に隠されている卵型のチョコレートを探しに出かけます。籠いっぱいになるまで探し続ける子どもたちの姿は、とても微笑ましいです。

卵の中身を抜いて、殻に色を塗って絵を描いて作る卵の工作を楽しむご家庭も。イースターの楽しみ方は、ご家庭によってさまざまです。

フランスでは春を祝うこのイースターを皮切りに、野外でピクニックをする機会も増え、これから良い季節になっていきます。

 

 
ライター/松嶋まち子(まつしま・まちこ)
ニース在住13年、一人娘の母。JAL客室乗務員15年勤務を経て、夫・松嶋啓介氏とレストランを開くために渡仏。 現在ニースに3店舗あるレストランの経理業務をこなしつつ、週3回海岸沿いのランニングに励む日々。
URL:http://keisukematsushima.tokyo/
URL:http://www.keisukematsushima.com/
URL:http://www.lecoledenice.com/

 


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